チャイルドシートが簡単に取り付けられるISOFIXとは?

その他お役立ち情報

日本では、6歳未満の子どもが車に乗る際には、チャイルドシートの使用が法律で義務付けられています。

しかし、チャイルドシートの使用率はまだまだ低く、また固定が不十分なケースなど、誤った使い方が多いというのが現状のようです。

子どもの命を守るためには、適切に取り付けられた安全性の高いチャイルドシートの使用が非常に重要ですが、最近では、ISOFIX(アイソフィックス)対応のチャイルドシートが従来のシートベルトで固定するタイプに比べ、より高い安全性を持つとされ、注目を集めています。

それでは、ISOFIX型のチャイルドシートとは具体的にどのようなものなのでしょうか。

チャイルドシートの規格のISOFIXについて

ISOFIX(アイソフィックス)とは、チャイルドシートを車のシートに固定するための国際標準規格で、専用のコネクターを使用します。従来のシートベルトで固定するタイプのチャイルドシートは、取り付けが面倒で、しっかりと固定できないことが多いという課題がありました。

こうした背景から、ISOFIXが2006年から日本でも導入され、車の座席にチャイルドシートを簡単かつ確実に取り付けることが可能になりました。これにより、チャイルドシートの安全性が大幅に向上しました。

ISOFIXの最大の特徴は、専用コネクターを座席の取り付け金具に「カチッ」とはめ込むだけで取り付けが完了するため、取り付けミスが起こりにくい点です。さらに、シートベルト型のチャイルドシートと異なり、装着後に緩むことがないため、安定した状態を保つことができ、より安全性が高いと言えます。

なお、2012年7月以降に発売された車両はISOFIXへの対応が義務付けられていますが、それ以前に発売された車両ではISOFIXに対応していない場合があります。ISOFIX対応のチャイルドシートを購入する際は、必ずメーカーの車種適合表を確認することが重要です。

ISOFIX(アイソフィックス)対応チャイルドシートの種類

ISOFIX(アイソフィックス)対応のチャイルドシートは、シートベルト型と同様に多様な種類がありますが、主に年齢別に3つのカテゴリに分けることができます。

まず、0歳から1歳前後の新生児や乳幼児向けの「ベビーシート」は、首がまだ据わっていない赤ちゃんの安全を考慮し、進行方向とは逆向きに寝かせるデザインになっています。次に、生後9か月頃から4歳まで使用できる「チャイルドシート」は、首が据わった後に前向きで座ることができるよう設計されています。そして、4歳以上の子ども向けの「ジュニアシート」は、製品によっては12歳頃まで使用可能です。

また、0歳から4歳まで対応の「乳児・幼児兼用シート」、1歳から10歳まで使用できる「幼児・学童兼用シート」、さらには0歳から10歳まで対応の「乳児・幼児・学童兼用シート」もあります。特に兼用シートは人気があり、乳児期にはベビーシートとして後ろ向きで使用し、その後前向きに切り替えられる2WAYタイプや、乳児期に後ろ向きまたはベッド型で使用し、その後前向きにする3WAYタイプがあります。

他にも、新生児や乳幼児の乗せ降ろしがしやすい座席回転式のチャイルドシートや、ベビーカーと組み合わせて使えるトラベルシステム対応型のものも登場しています。

チャイルドシートを選ぶ際には、価格だけにとらわれず、将来の買い替えのタイミングや使い勝手をしっかりと考慮して購入することをおすすめします。

ISOFIX(アイソフィックス)対応チャイルドシートの取り付け方

ISOFIX(アイソフィックス)対応のチャイルドシートは、コネクターを使って簡単に固定できるのが大きな特徴です。しかし、正しい取り付けができていないと事故の原因になることがあるため、説明書をしっかりと確認しながら作業を進めることが重要です。ここでは、代表的なISOFIX対応チャイルドシートの取り付け手順を説明します。

取り付けの基本手順

  1. コネクターを取り付ける
    ISOFIX対応のチャイルドシートは、シートベルトを使用せずに、車両の専用固定金具にコネクターを連結するだけでしっかりと固定できます。まず、チャイルドシートのコネクターを車両シートにある専用の取り付け金具に差し込み、カチッという音がするまでしっかりと押し込みます。
  2. 固定を確認する
    取り付けた後は、チャイルドシートにぐらつきがないかを確認します。多くのISOFIX対応チャイルドシートには、正しく接続されるとインジケーターの色が変わる機能があり、目視でも確認可能です。

取り付け時の注意点

  • 異物のチェック
    チャイルドシートと座席の間や、コネクターと取り付け金具の間に異物がないか確認しましょう。また、レッグ部分がしっかりと床に固定できるよう、事前に床を掃除し、異物が挟まらないように注意してください。
  • 固定確認
    取り付け後は、チャイルドシートを押し込んだり左右に揺らしたりして、確実に固定されているか確認してください。
  • 手の安全
    コネクターや取り付け金具に手をはさまないように注意し、けがをしないよう気をつけましょう。

これらの手順と注意点を守ることで、安全にISOFIX対応チャイルドシートを取り付けることができます。

まとめ

ISOFIX(アイソフィックス)対応のチャイルドシートは、子どもの安全を守るための重要なアイテムです。法的に義務付けられているチャイルドシートの使用は、事故時の致死率を大幅に低下させることが示されています。

ISOFIX方式は、専用コネクターを使って簡単かつ確実に取り付けられるため、誤った取り付けによるリスクを減少させます。取り付けの際は、説明書をよく読み、異物がないことやしっかり固定されているか確認することが大切です。

さまざまなタイプのチャイルドシートが存在するため、使用期間やライフスタイルに合わせた製品選びも重要です。安全で快適なカーライフを送るために、正しい知識を持ち、慎重に選んでいきましょう。

↓必携!1発試験の合格に非常に役に立った本。技能試験の解説本は珍しく、映像で学べるので分かりやすいです。

 

【車もバイクもポイントが貯まる】

 

hikorikoをフォローする
運転免許の1発試験体験記!
タイトルとURLをコピーしました