「中型免許を取りたいけど、どうやって進めればいいの?」そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
中型免許は、運転できる車種が広がるだけでなく、仕事の幅を広げるためにも役立つ重要な資格です。しかし、一発試験や教習所、合宿免許など、取得方法はさまざまで、どれを選ぶべきか迷うことも。
この記事では、中型免許を確実かつ効率的に取得するための方法を詳しく解説し、特におすすめの選択肢についてご紹介します!
中型免許を取得するためには?
中型免許は普通自動車免許のように簡単に取得できるものではありません。取得にはいくつかの条件を満たす必要があります。
中型免許の取得条件
- 運転経歴が必須
中型免許を取得するには、以下のいずれかの免許を取得後、通算で2年以上の運転経験が必要です。- 普通自動車免許
- 準中型免許
- 大型特殊免許
この条件を満たすため、中型免許を運転できる最年齢は20歳以上となります。また、過去に免許停止などの処分を受けた場合、その期間を除いた運転経歴が必要です。
- 身体条件
視力やその他の身体的条件も重要です。以下の基準をクリアする必要があります:- 視力:両眼で0.8以上、かつ片眼でそれぞれ0.5以上
- 聴力:会話が聞き取れる程度の聴力
- 色彩識別能力:信号の赤・青・黄色を正しく判別できること
- 深視力検査:動いている物体に対する遠近感や立体感を測定するテストをクリアすること
中型二種免許を取得するための追加条件
中型免許の中でも中型第二種免許を取得する場合、さらに厳しい条件が設けられています。
以下の条件を全て満たす必要があります:
- 第一種免許の取得
以下のいずれかの「第一種免許」を持っていることが必須です:- 普通自動車免許
- 準中型免許
- 中型免許
- 大型免許
- 大型特殊免許
- 運転経歴
- 第一種免許取得後の運転経歴が3年以上あること
- または、別種の第二種免許を所持していること
これにより、中型二種免許を取得できる最短年齢は21歳以上となります。
中型免許取得の注意点
中型免許や中型二種免許を取得するには、運転技術だけでなく、規定された運転経験や身体条件を満たす必要があります。特に、深視力検査や運転経歴の計算ミスには注意しましょう。計画的に免許取得を目指すことが大切です。
また、中型免許を取得することで、運転可能な車両の幅が広がり、仕事の選択肢が増え、就職やキャリアアップにもつながる可能性があります。興味がある方は、まず最寄りの自動車学校で詳細を確認してみてください!
中型免許取得方法と費用の目安
中型免許を取得するには、主に以下の2つの方法があります。どちらを選ぶかは、自分のスケジュールや予算に合わせて検討するのがポイントです。
- 指定自動車学校(通学・合宿)を利用する
- 試験場で直接試験を受ける(一発試験)
では、それぞれの方法や費用について詳しく見ていきましょう。
1:普通免許・準中型免許・大型特殊免許を所持している場合
普通車免許(MTまたはAT)を持っている方の場合は、以下のような選択肢があります。
方法 | 学科教習 | 技能教習 | 取得期間 | 費用 |
---|---|---|---|---|
指定自動車学校に通い試験を受ける(MT免許所持) | 1時限 | 15時限 | 通学:4~8週間 | 17万~24万円+仮免交付料2,800円 |
合宿:8~10日 | 17万~25万円+仮免交付料2,800円 | |||
指定自動車学校に通い試験を受ける(AT免許所持) | 1時限 | 19時限 | 通学:4~8週間 | 19万~25万円+仮免交付料2,800円 |
合宿:10~11日 | 19万~31万円+仮免交付料2,800円 | |||
届出教習所に通い、試験場で試験を受ける | 教習所によりカリキュラムが異なる | 教習所によりカリキュラムが異なる | カリキュラム次第 | 指定自動車学校より3万~5万円安いことが多い |
試験場で一発試験を受ける | – | – | 最短7日 | 仮免許試験手数料:5,500円+本免試験手数料:8,650円 |
2:8t限定中型免許を持っている場合
8t限定中型免許を持っている方は、以下の方法でフルの中型免許を取得できます。
方法 | 学科教習 | 技能教習 | 取得期間 | 費用 |
---|---|---|---|---|
指定自動車学校で限定解除(MT免許所持) | なし | 5時限 | 通学:4~5日 | 10万円前後 |
合宿:3~7日 | 7万~15万円 | |||
指定自動車学校で限定解除(AT免許所持) | なし | 9時限 | 通学:4~5日 | 11万~14万円 |
合宿:5~6日 | 12万~14万円 | |||
届出教習所に通い、試験場で試験を受ける | 教習所によりカリキュラムが異なる | 教習所によりカリキュラムが異なる | カリキュラム次第 | 指定自動車学校より3万~5万円安いことが多い |
試験場で一発試験を受ける | – | – | 最短7日 | 仮免許試験手数料:5,500円+本免試験手数料:8,650円 |
8t限定免許について、詳しくはコチラの記事で解説しています。
どちらの方法がオススメ?
- 効率重視なら指定自動車学校
学科や技能をしっかり学びながら、短期間で中型免許を取得したい方にオススメです。特に合宿プランは短期間で済むため、忙しい方にも人気があります。 - 費用を抑えたいなら一発試験
一発試験は費用を大幅に抑えられますが、事前に十分な練習が必要です。特に技能試験は合格率が低いため、練習時間や費用が結果的にかかる場合もあるので注意が必要です。
中型免許を取得することで、運転可能な車種の幅が広がり、仕事の選択肢も増えます。自分に合った方法で計画的に取得を目指しましょう!
中型免許で運転可能な車種一覧
中型免許を取得することで、運転可能な車種の幅が広がります。以下に、中型免許で運転できる主な車種をタイプ別にまとめました。
1. 普通自動車
中型免許では、通常の普通自動車を運転できます。代表的な車種には以下のものがあります。
- セダン(例:トヨタ カローラ、ホンダ アコード)
- SUV(例:トヨタ RAV4、マツダ CX-5)
- クーペ(例:日産 フェアレディZ、トヨタ GR86)
- オープンカー(例:マツダ ロードスター)
- ワンボックス/ミニバン(例:トヨタ アルファード、日産 セレナ)
- コンパクトカー/ハッチバック(例:スズキ スイフト、ホンダ フィット)
- ステーションワゴン(例:スバル レヴォーグ)
2. 原動機付自転車
総排気量50cc以下の原付バイクを運転可能です。
- 例:スクーター(ヤマハ ジョグ、ホンダ タクト)
- 三輪または四輪の軽量な原付車両
3. 小型特殊自動車
特殊用途の小型車両も運転できます。農業や建設など、特定の用途で使われる車両が該当します。
- 代表例:トラクター、田植え機
- 法律で定められたスペック:
- 全長:4.7m以下
- 全幅:1.7m以下
- 全高:2.0~2.8m以下
- 最高速度:15km/h以下
4. 準中型自動車
2t~3tクラスのトラックが該当します。
- 運転可能なトラック
- 車両総重量:3.5t~7.5t未満
- 最大積載量:2t~4.5t未満
- 例:いすゞ エルフ(2tトラック)日野 デュトロ(3tトラック)
5. 中型自動車
中型免許の目玉ともいえる車種で、業務用としても多く使われる車両です。
- 運転可能なトラック
- 車両総重量:7.5t~11t未満
- 最大積載量:4.5t~6.5t未満
- 乗車定員:11人~29人以下
- 例:4tトラック(いすゞ フォワード)マイクロバス(トヨタ コースター、日産 シビリアン)
中型免許取得のメリット
中型免許を持つことで、トラックやバスの運転が可能になるため、物流業界や観光業などでのキャリアの幅が広がります。特に準中型免許では運転できない大きな車両も操作可能になるため、仕事の選択肢が増えます。
まとめ
中型免許を取得する方法には、一発試験や教習所通い、そして合宿免許がありますが、最も確実で効率的な方法は合宿免許です。短期間で集中的に学べる環境が整い、費用も比較的抑えられるため、多くの人に選ばれています。
一見、試験場での「一発試験」は費用が抑えられるように思えますが、実際には合格率が非常に低く、繰り返し受験することで結果的に時間も費用もかかるケースが多いです。また、届出自動車教習所はカリキュラムの質にばらつきがあることから、スムーズな免許取得が保証されるわけではありません。
すでに8t限定の中型免許をお持ちの方は、技能教習が短時間で完了するため、合宿免許を利用すればさらに効率的に限定解除を目指せます。
中型免許を手に入れることで、運転できる車種が増え、可能性がぐっと広がります。仕事のスキルアップや新たなキャリアへの一歩を踏み出すためにも、ぜひ合宿免許の利用を検討してみてください。効率よく学びながら、短期間で中型免許を取得し、次のステージへ進みましょう!