府中試験場のコース図、走行順路、それから課題の場所は、以前の記事に掲載しました。

バイクの一発試験(技能試験)は、教習所に通わずに免許を取得できる方法ですが、合格率は低く、特に普通二輪では約5.3%と非常に厳しい試験です 。
しかし、試験の特徴や注意点をしっかりと理解し、対策を講じることで、合格への道が開けますよ。各課題の合格のタメのポイントも、1つ1つ掲載してきましたが、全体的なポイント、注意点をこの記事にまとめておきます。
技能試験の予約を取った時にもらう紙に書いてあることですが、これから受験を考えている方は、予めしっかりと確認しておいてください。

あとは減点のポイントを知っておけば、おのずと合格のための運転方法が見えてくるでしょう。
技能試験の基本情報
試験方式:減点方式(100点からのスタートで、70点未満になると即不合格)
採点範囲:乗車から下車までのすべての行動が対象
試験中止事項:危険行為、試験官の補助が必要な場合、減点超過など
特に気を付けて欲しいのが、試験の採点は、乗車するときから下車するまでの間について行れていること。減点方式で採点され、減点超過で試験は途中でも中止となります。
試験中止事項
他にも危険行為等、試験官補助、及び減点超過に該当したときは、試験を中止することがあります。
試験課題
試験は「正確な法令履行及び正確な運転操作によって、道路及び交通の状況に応じて安全かつ円滑な走行ができるかどうか」
及び
「下記のような試験条件が守れるかどうか」
について行われます。
試験条件
紙に書いてあることをそのまま掲載しますが、技能試験には、次の条件があります。
- 発進の際は、試験官の指示があってから乗車し発進すること
- 安全確認は、状況に応じて直接目視及びミラーで行うこと。
- コースはすべて車道とみなし、指定された周回の直線コースでは4 0キロメートル毎時(小型は30キロメートル毎時)の速度を出し、そのほかのところはコースと交通の状況に適した速度で走行すること。
- 「直線狭路コース』は、台の手前で一旦停止し、着座姿勢により、指定された時間(大型は10秒、普通は7秒、小型は5秒)以上の所要時間で走行すること。渡り終わったら再度停止すること。
- 「連続進路転換コース(小型を除く)」は 障害物の間を順にS字状に、指定された時間(大型は7秒、普通は8秒)以内の所要時間で走行すること。
- 波状路コース(大型に限る)』は、立ち姿勢(AT車の場合は、着座姿勢)で、 できる限り遅い速度(5秒以上)で走行すること。
- 「指定速度からの急停止」は、指定された速度(大型及び普通は40キロメートル毎時、小型は30キロメートル毎時)を保ち、前輪が急制動開始地点にかかったら急制動を行い、車輪をロックさせずに急停止区間内で安定した停止をすること。
- 『坂道コース』は、指示された場所で停止し、直ちに発進すること。
- 発着点に戻ったら、指定された位置に車体の先端をそろえて左側端にサイドスタンドをたて駐車すること。
なお、事故や怪我は自己責任になりますので、肘や膝のサポーターやプロテクターなども用意しておいた方が良いかもしれません。
技能試験の注意事項とポイント
まぁ箇条書きで分かりにくくて堅苦しいので、少しわかりやすく解説していきます。
1. 発進前の準備
・試験官の指示を待つ:勝手に発進せず、必ず指示を受けてから行動する
・安全確認:ミラーと目視で周囲の状況を確認
2. 走行中の注意点
・速度の維持:直線コースでは、普通・大型二輪は40km/h、小型二輪は30km/hを維持
・コースの認識:試験コースはすべて車道とみなされるため、適切な走行位置を保つ
3. 各課題のポイント
・直線狭路コース:指定時間以上(大型10秒、普通7秒、小型5秒)で走行し、前後で一時停止
・連続進路転換コース(小型除く):S字状に障害物を通過し、大型は7秒、普通は8秒以内で走行
・波状路コース(大型のみ):立ち姿勢で、できるだけ遅い速度(5秒以上)で走行
・指定速度からの急停止:指定速度を維持し、急制動開始地点で前輪がかかったら急制動を行い、車輪をロックさせずに安定した停止をする
・坂道コース:指示された場所で停止し、直ちに発進
4. 試験終了時の対応
・駐車位置:指定された位置に車体の先端をそろえて左側端にサイドスタンドを立てて駐車
府中試験場などの免許センターで直接、運転免許の試験を受ける直接受験。
試験場で配られる紙に書いてある通りの注意事項があります。
注意事項を守らなければ、試験に落ちるどころか、受けられない可能性もありますので、よく読んで、注意事項を守って試験に臨んでください。
その他の注意事項
二輪乗車時の服装
次のような服装では、技能試験を受けることができません。
- ノーヘル
- ノーグローブ
- 半袖シャツ
- 半ズボン
- サンダル
- ぞうり
その他二輪乗車(オートバイの運転)にふさわしくない服装。
*このような服装の場合、試験が受けられずに門前払い、試験の延期の手続きをして帰ることになります。
ヘルメット
乗車用ヘルメットは、車両の大きさに応じていて規格に準拠したヘルメットを使用すること。
グローブ
グローブは、指先の露出しないものを使用すること。
試験当日、雨が降っている場合には、カッパなどの雨具を持っていった方が良いでしょう。試験日は晴天が望ましいため、天候のチェックを忘れずに!
(雨具の貸出も、試験場では有りません。)
走行コース、走行順路について。
走行するコース(走行順路)は、事前に配られる紙(このブログにも載せてあります。)を見たり、前の受験者の走り方を見て覚えてください。

途中で順番などが判らなくなったら、バイクを停めて手を上げ、試験官に尋ねましょう。
もし間違えてしまった時は、試験官の指示に従い、正しいコースに戻って下さい。
後は常識のある態度で。チャレンジすることは良い事ですが、試験管のみなさんも大変ですし、真剣に採点してくれます。
遊び半分での受験はやめましょう!
同じ人間ですから、腹も立つでしょうし、逆に真面目に受験している人には優しいですよ。
まとめ
バイクの一発試験(技能試験)は難易度が高く、事前の準備が合否を左右します。各課題の条件を正確に把握し、減点対象や試験中止事項を理解しておくことが重要です。
また、安全確認や法令遵守を意識した運転を徹底しましょう。服装や装備も事故防止のために整えておくと安心です。ポイントを押さえて試験に臨めば、合格への道もぐっと近づきます。