準中型免許とは?18歳から取得可能な取得方法とメリットを徹底紹介

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2017年3月12日に新しく導入された「準中型免許」は、【車両総重量3.5トン以上7.5トン未満】のトラックなどを運転するための免許です。これまで普通免許では運転できなかった少し大きめの車も扱えるようになり、運送業界などでも注目されています。

この記事では、準中型免許の取得条件や取得方法、運転できる車の種類、そして注意すべきポイントまで、初めての方にもわかりやすく丁寧に解説していきます。

目次

準中型免許を取得するための条件とは?

準中型免許を取得するには、以下の条件をすべて満たしている必要があります。

  • 年齢:18歳以上
  • 視力:両目で0.8以上、かつ片目それぞれ0.5以上(メガネ・コンタクト使用可)
  • 色彩識別能力:赤・青・黄の識別ができること
  • 深視力:奥行きの感覚を測る三桿法の検査で、平均誤差が2cm以内
  • 聴力:両耳で10mの距離から90デシベルの音(クラクションなど)が聞こえること(補聴器使用可)
  • 運動能力:ハンドル操作やペダル操作に支障のない身体状態であること

これらをすべて満たしていれば、準中型免許の取得にチャレンジできます。特に深視力は苦手な人もいるので、事前に検査を受けておくと安心です。

準中型免許を取得する3つの方法

準中型免許を取得する方法は、大きく分けて以下の3つです。ライフスタイルやスケジュールに合わせて、自分に合った方法を選びましょう。

1. 合宿免許

短期間で免許を取得したい人におすすめの方法です。
最短18日程度で卒業可能で、費用も比較的リーズナブル。宿泊費や食事込みのパックが多く、集中して学べるのが魅力です。ただし、まとまった休みが必要なので、社会人や学生はスケジュールの調整が必要です。

2. 通学免許

普段の生活を続けながら通えるのが通学型です。
学校や仕事を休まずに通える反面、取得までには40〜50日ほどかかることが一般的です。費用は合宿よりやや高めですが、無理なく通えるメリットがあります。

3. 一発試験

教習所に通わず、運転免許試験場で直接試験を受ける方法です。
費用が安く、スムーズにいけば短期間で取得できますが、技能試験の合格率は低め。運転に自信がある人向けのチャレンジングな選択肢です。

準中型免許の取得の流れ

準中型免許の取得方法は、現在持っている免許の有無によって異なります。ここでは、主に2つのパターンに分けて解説します。

【パターン①】免許を持っていない人・原付のみの人

初めて自動車免許を取得する場合は、「教習所に通う→仮免試験→卒業検定→本免試験」という一般的な流れになります。

取得の流れ

  1. 自動車教習所へ入校(準中型コースを選択)
  2. 規定の学科・技能教習を受ける
  3. 仮免学科試験・技能試験に合格
  4. 路上教習・応急救護・危険予測などを受ける
  5. 卒業検定に合格
  6. 運転免許試験場で本免学科試験に合格
  7. 準中型免許を取得!

【パターン②】普通免許(または中型・大型)をすでに持っている人

すでに運転免許を持っている場合は、「限定解除」という形で教習所で必要な技能講習(最短4時限など)を受け、試験に合格すれば準中型免許を取得できます。

※この場合、学科試験は免除されることが多く、所要時間や費用も比較的少なくて済みます。

前セクションの3つの方法の中から、自分に合う方法で取得を目指しましょう。

準中型免許の取得にかかる期間と費用の目安

準中型免許の取得に必要な期間や費用は、選ぶ方法によって大きく異なります。以下は、運転免許を初めて取得する方を想定したおおよその目安です。

取得方法期間費用の目安
合宿免許最短18日約45万〜55万円(地域・時期によって変動)
通学免許約40〜50日約40万円前後(教習所によって異なる)
一発試験1〜2週間(試験の予約状況による)約5万円(試験料・交通費など含む)

※一発試験は最も費用を抑えられますが、技能試験の難易度が高く、何度も受験する可能性があります。そのため、試験日程の調整や事前の自主練習が重要になります。

普通免許取得時期による条件と違い

すでに普通免許を持っている場合、取得した時期によって運転できる車両の範囲や準中型免許の必要性が異なります。それぞれのケースを見ていきましょう。

【1】2007年6月1日以前に普通免許を取得した場合

この時期に普通免許を取得した人は、自動的に「8トン限定中型免許」が付与されています。この免許で運転できる車両は以下の通りです。

  • 車両総重量:8トン未満
  • 最大積載量:5トン未満
  • 乗車定員:10人以下

つまり、準中型免許の範囲もカバーしており、新たに準中型免許を取得する必要はありません。

【2】2007年6月2日〜2017年3月11日に普通免許を取得した場合

この期間に普通免許を取得した人は「準中型5トン限定免許」となっており、運転できる車両に制限があります。

  • 車両総重量:5トン未満
  • 最大積載量:3トン未満

より大きな車両を運転したい場合は、教習所で4時間の技能講習を受ける必要があります(費用は6〜8万円程度)。また、試験場で直接受験する場合は、受験料が約3,000円かかります。

【3】2017年3月12日以降に準中型免許を取得した場合

この日以降に準中型免許を取得した人は、以下の車両に加えて、普通自動車も運転可能です。

  • 車両総重量:3.5トン以上 7.5トン未満
  • 最大積載量:2トン以上 4.5トン未満
  • 乗車定員:10人以下

普通免許に加えて、より大きなトラックも運転できるため、仕事や日常生活の選択肢が広がります。

準中型免許で運転できるトラックや車両

準中型免許を持っていると、普通免許では運転できない大きさのトラックを運転できるようになります。具体的には、以下のような条件にあてはまる車両です。

準中型免許で運転できる車両の基準

  • 車両総重量:3.5トン以上 7.5トン未満
  • 最大積載量:2トン以上 4.5トン未満
  • 乗車定員:10人以下

この範囲に該当する代表的な車種としては、次のようなものがあります。

主な車種の例

  • 2トン〜3トン積みの小型トラック
  • 配送業でよく使われる宅配トラック(冷蔵車やコンビニ配送車など)
  • 建設現場で使われる小型ダンプカー

これらの車両は、主に物流や建設、引越し業などの現場で使われており、準中型免許があれば即戦力として働ける場面が増えます。

準中型免許で運転できない車両は?

準中型免許では、以下のような車両は運転できません。

  • 中型トラック(総重量7.5トン以上)
  • 大型トラック(総重量11トン以上)
  • 大型バスやマイクロバス(乗車定員11人以上)

これらを運転したい場合は、中型免許や大型免許が必要になります。

準中型免許と普通免許の違いとメリット

準中型免許と普通免許には、運転できる車両の大きさに違いがあります。それぞれの特徴と、準中型免許を取得することで得られるメリットを見ていきましょう。

運転できる車両の違い

免許の種類車両総重量最大積載量乗車定員運転できる主な車両例
普通免許3.5トン未満2トン未満10人以下軽自動車、乗用車、1トントラックなど
準中型免許7.5トン未満4.5トン未満10人以下2〜3トントラック、宅配車、小型ダンプなど

普通免許では「小型トラック(積載1.5トン程度まで)」までしか運転できませんが、準中型免許があれば、より大きなトラック(最大4.5トン積載)まで運転可能です。

準中型免許のメリット

  1. 運転できる車の幅が広がる
    普通免許では運転できない車両も扱えるため、仕事の選択肢が増えます。
  2. 就職や転職で有利になる
    運送業や引越し業、建設業などの現場では即戦力として重宝され、求人の幅も広がります。
  3. 18歳から取得できる
    中型免許(20歳以上・運転経験2年以上)とは異なり、準中型免許は18歳から直接取得可能です。高校卒業後すぐに働きたい人にも適しています。
  4. 免許制度改正後の新しいニーズに対応
    準中型免許は2017年に新設された免許で、物流業界の人手不足に対応するために作られた制度です。今後もニーズが高いと見込まれています。

まとめ|準中型免許は10代から取れて就職にも有利!

準中型免許は、18歳から取得できる唯一の中型トラック対応免許です。普通免許では運転できない車両にも対応しており、物流・建設・配送など、将来的に仕事で車を使いたい人には大きな武器になります。

取得方法は、まったくの初心者でも教習所に通えば段階的に学べるようになっており、すでに普通免許を持っている人は短期間・低コストでステップアップが可能です。

「将来トラックを運転する仕事がしたい」「18歳で少しでも有利な資格を取りたい」と思っている方は、ぜひ準中型免許の取得を検討してみてください。

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この記事を書いた人

不覚にもうっかり失効中に駐禁…無免許運転という事で免許取消し処分になりました。
そこから府中試験場での1発試験で再取得をしましたが、これがなかなか大変でした。
その時の体験談と、運転免許の1発試験合格に役立つ情報をシェアします!

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