免許取消処分を受けたとき、真っ先に頭を抱えたのが「車をどうするか」という問題でした。
ローンも残っていない・車検も通っている・でも運転できない。駐車場代は毎月かかるし、保険も更新時期が来る。「乗れないのに持ち続けるのは損じゃないか?」「でも再取得したらまた必要になるかもしれない…」という葛藤を7年間続けた経験をもとに、同じ状況の方へ向けて書きます。
まず知っておくべき「欠格期間」のこと
免許取消処分を受けると、一定期間は再取得ができない「欠格期間」が設けられます。この期間は違反の内容・点数・過去の処分歴によって変わります。
| 主な処分の種類 | 欠格期間の目安 |
|---|---|
| 点数超過による取消(初回) | 1年間 |
| 酒酔い・危険運転致傷等 | 2〜5年間 |
| 過去に取消歴あり | 2年〜(繰り返しで延長) |
この欠格期間中は公道での運転が一切禁止されます。つまり車を持っていても1ミリも動かせない。これが、免許取消後の「車問題」の出発点です。
「乗れないのに維持費だけかかる」という現実
免許を失っても、車に対してかかるお金は止まりません。
| 費用の種類 | 年間の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 駐車場代 | 12万〜36万円 | 都市部ほど高くなる |
| 自動車税 | 2.5万〜6万円 | 毎年5月に課税 |
| 自動車保険(任意) | 5万〜15万円 | 等級によって変動 |
| 車検 | 2〜3年に1回・5万〜10万円 | 期間が来れば更新が必要 |
駐車場代だけで年間12万円以上。税金と保険を合わせると年間20万〜40万円以上の維持費がかかる計算です。
「再取得したら使うから持っておこう」という気持ちはわかりますが、欠格期間が1年でも、その間に20万〜40万円近く使うことになります。
「売る」か「維持する」かの判断基準
答えは一つではありませんが、判断のポイントをまとめます。
売った方がいいケース
- 欠格期間が2年以上ある
- 駐車場代が月1万円以上かかる
- 車が古く、再取得後に乗り換えるつもりがある
- ローンの支払いが残っている
維持した方がいいケース
- 欠格期間が1年以内で、すぐ再取得を目指す
- 車が新しく、売っても損する可能性がある
- 駐車場が実家や自宅の庭など無料で使える
- 同居の家族が乗り続けてくれる
僕の場合は欠格期間が明けた後も「すぐには取りに行かないかな…」とズルズルと7年も経過してしまいました。その間に払い続けた費用を計算するとゾッとします。早めの判断が正解だったと思っています。
保険の「等級」はどうなる?中断証明書という制度
車を売る際に多くの方が心配するのが「長年積み上げてきた保険の等級がリセットされるのでは?」という点です。
安心してください。「中断証明書」という制度があり、等級を最大10年間保持できます。
- 車を手放す際に保険を「解約」するとき、保険会社に中断証明書の発行を依頼する
- 再び車を持つときに、その証明書を使って同じ等級で保険を再契約できる
- 保険会社をまたいで等級を引き継ぐことも可能
等級を守るためにだけ保険料を払い続けるのは非合理的です。車を売るなら保険も整理し、中断証明書を取っておきましょう。
「自分で運転して売りに行けない」問題の解決法
免許取消後の売却で一番困るのが、「自分で車を運転して査定に持っていけない」という点です。
これは出張査定に対応している業者を選ぶことで解決できます。担当者が自宅や駐車場まで来てくれるので、免許がなくても査定・売却まで完結します。
- 出張査定対応かどうかを事前に確認する
- 不動車・故障車でも対応可能な業者を選ぶ(レッカー代無料の業者もある)
- 廃車手続きの代行まで一括対応してくれる業者が便利
なお、「古い車だから値がつかないだろう」と思い込んで損するケースも多いです。年式が古くてもパーツに需要がある車や、海外輸出ルートを持つ業者なら高値がつくことがあります。複数の業者に見積もりを取るのが基本です。
廃車・売却にかかる費用と流れ
| 状況 | 費用の目安 | ポイント |
|---|---|---|
| 動く車を売る | 0円〜(むしろプラス) | 年式・走行距離・車種次第で買取価格がつく |
| 不動車・故障車 | 0円〜2万円程度 | レッカー無料の業者を選べばほぼ0円 |
| 廃車手続き代行 | 0〜2万円 | 業者が無料対応してくれることが多い |
還付金として戻ってくるものもあります。
- 自動車税の未経過分:年度途中で廃車にすると月割りで還付されることがある
- 重量税の還付:車検の有効期間が残っている場合に申請できる
- 自賠責保険の返戻金:有効期間が残っている場合に返戻がある
まとめ|早めに動くほど損しない
- 欠格期間と維持費を計算して「売る・維持する」を早めに判断する
- 保険は「中断証明書」を取れば等級を保持できる(最大10年)
- 売る場合は出張査定対応の業者を選ぶ(自分で運転できないため)
- 複数業者に見積もりを取って比較する
- 廃車・売却時の還付金(自動車税・重量税・自賠責)を忘れずに申請する
免許を失った後の「車問題」は、早く動けば動くほど損が少なくなります。僕のように7年間ダラダラと維持費を払い続けるのは、金銭的にも精神的にもおすすめできません。
まずは無料で査定だけでも確認して、「いくらになるか」を把握しておきましょう。
免許の再取得を目指す方は、こちらのシリーズ記事も参考にしてください。

