SNSやニュースで時々話題になる「天ぷらナンバー」。みなさんは聞いたことがありますか?
天ぷらナンバーは見た目は普通のナンバープレートに見えるのに、実は“偽物”のナンバープレートのことを言います。
だも「なぜ天ぷらナンバーと呼ばれるの?」「どんな違反になるの?」「バレたらどうなるの?」と疑問に思っている方も多いはず。
この記事では、天ぷらナンバーの意味・由来から、見分け方、罰則、注意点までわかりやすく解説します。
特に、知らずに違反してしまうケースもあるため、車やバイクに乗る方は要チェックです。
【天ぷらナンバーとは?意味と由来】
「天ぷらナンバー」とは、正式に交付されていない“偽造ナンバープレート”のことを指します。
本来、車やバイクのナンバーは国や自治体が正式に発行するものですが、天ぷらナンバーはそれを自分で作ったり、他人のものを使ったりする違法行為です。
では、なぜ「天ぷら」と呼ばれるのか?
実はこの呼び名、“上に乗せてごまかす”という意味から来ています。
天ぷら料理の「衣で包む」ように、本物のナンバーの上に偽物を重ねて貼ることから、こう呼ばれるようになりました。
【天ぷらナンバーはなぜ使われるの?】
多くの場合、天ぷらナンバーは次のような目的で使われています。
- 盗難車や無車検車を走らせるため
- 高速道路料金や駐車場の料金逃れ
- 交通違反の特定を避けるため(Nシステム対策など)
中には「見た目がかっこいいから」「アニメや映画の真似をしたい」といった軽い気持ちで使う人もいますが、れっきとした犯罪になります。
【罰則はあるの?どんな罪になるの?】
天ぷらナンバーを使うと、複数の法律に違反する可能性があります。
たとえば…
| 違反内容 | 該当する法律 | 罰則・罰金内容 |
|---|---|---|
| 偽造・変造ナンバーを使用 | 道路運送車両法第19条 | 1年以下の懲役または100万円以下の罰金 |
| 他人のナンバーを無断使用 | 道路運送車両法第108条 | 1年以下の懲役または50万円以下の罰金 |
| 自動車損害賠償責任保険未加入 | 自賠責法違反 | 1年以下の懲役または50万円以下の罰金 |
| 車検切れでの運転 | 道路運送車両法違反 | 6か月以下の懲役または30万円以下の罰金 |
つまり、「貼っただけ」でも犯罪になるということ。罰則もしっかりとありますので、軽い気持ちでもやってしまうと「逮捕」や「免許取消」のリスクがあるため、絶対にやめましょう。
【天ぷらナンバーの見分け方】
見た目が似ているだけに、一般の人がパッと見で見抜くのは難しいですが、いくつか特徴がある場合があります。
- フォントや数字の太さが微妙に違う
- ナンバープレートの反射具合が不自然
- ボルト穴や封印がない/違う場所についている
- 地域名や番号が実在しない(例:二宮、3298など)
もし「これ怪しいな」と思ったら、警察に通報してOKです。
自分で注意するより、専門の人にまかせた方が安全です。
【Q&A・注意点】
Q1:知らずに中古車を買ったら天ぷらナンバーだった場合は?
→ 販売店が悪質な場合があります。すぐに警察と運輸支局に連絡しましょう。
Q2:ネットで“レプリカナンバー”を買って飾るのはOK?
→ 車やバイクに取り付けなければOKですが、走行用に使うと違法です。
Q3:一時的な移動(仮ナンバー)と何が違うの?
→ 仮ナンバーは役所が正式に発行するもので、有効期限が記載された合法ナンバーです。天ぷらナンバーとはまったく違います。
【まとめ】
天ぷらナンバーは、見た目は普通でも完全な違法行為です。
どんな理由があっても、自作や他人のナンバー流用はNG。
もし周囲で見かけたら、関わらずに通報するのが正解です。
「知らなかった」では済まないこともあるので、正しい知識を持っておきましょう。
安全で正しいカーライフを送るためにも、ナンバープレートの扱いには十分注意してくださいね。
