「せっかくバイクを買ったのに、停める場所がない…」
これは、特に都市部ライダーにとって深刻な悩みのひとつです。
自転車のようにどこでも置けるわけではなく、かといって車の駐車場に停めるのもNG。
実際、路上駐車の取り締まりも年々厳しくなっており、
「ちょっとコンビニに寄っただけでステッカーを貼られた」というケースも珍しくありません。
僕も都内で通勤にバイクを使っていた頃、
「自宅周辺にバイク可の月極が全く見つからない」「一時駐車できる場所が少ない」
とかなり苦労しました。
この記事では、そんな“バイクの置き場問題”に悩む方に向けて、
- バイク駐車場の種類と探し方
- 違法駐車のリスクと罰則
- 見つからないときの代替案
をわかりやすく解説していきます。
バイク駐車場の種類と特徴【あなたの使い方に合うのはどれ?】
ひと口に「バイクを停める場所」といっても、実はいくつかのタイプがあります。
それぞれのメリット・デメリットを知っておくと、自分に合った駐車スタイルが見つけやすくなります。
① 屋外月極駐車場(もっとも一般的)
最もポピュラーなのが、屋外の月極駐車場。
住宅街や駅近の空きスペースに多く、料金は月3,000〜10,000円前後が相場です。
【メリット】
- 初期費用が安く契約しやすい
- 雨風は受けるがすぐに出し入れ可能
【デメリット】
- 防犯面が弱い(チェーンロック必須)
- 長期間停めると劣化しやすい
僕も以前は月6,000円の屋外駐車場を借りていましたが、カバーをかけておけば特に問題なく使えていました。
② 屋内ガレージ・コンテナタイプ
盗難や雨風から愛車を守りたい人におすすめ。
コンテナボックス型やガレージ型の月極駐車場も人気です。
料金は月8,000〜20,000円程度と高めですが、防犯性と安心感は抜群。
【メリット】
- 鍵付き・屋根付きで安心
- ヘルメットや工具も一緒に保管できる
【デメリット】
- 費用が高い
- 空きが少なく、契約までに時間がかかる
バイクを“趣味の相棒”として大切にしたい人には、このタイプが最もおすすめです。
③ シェア型・時間貸し駐車場(コインパーキング併設)
最近増えているのが「シェア型」や「コインパーキング併設型」のバイク駐車場。
タイムズバイクやakippaなど、スマホアプリから予約できるサービスもあります。
【メリット】
- 短時間でも使える
- 出先での一時駐車に便利
【デメリット】
- 長期利用には割高
- 駐車スペースが少ない
ツーリング先や通勤時の一時利用の時には事前に探して予約でき、料金も安く設定されていることが多いのでぴったり。
④ 自宅スペースの活用(カーポートや庭)
もし自宅にスペースがあるなら、DIYガレージ や 簡易テント型カバー もおすすめ。
初期費用はかかりますが、長期的には大きな節約になります。
【ポイント】
- 防犯チェーンとバイクカバーを併用
- 路上ではなく私有地内に停めること
家の脇に簡易テントを設置しておけば、自宅の目の前で雨も防げて快適です。
⑤ バイク専用マンション駐輪場
最近は「バイク可」のマンションも増えています。
入居前に「バイク置き場があるか」「大型バイクもOKか」を必ず確認しておきましょう。
駐車場のタイプを理解すると、「どれにいくら払うべきか」「どう探すべきか」が見えてきます。
バイク駐車場の探し方と、見つからないときの裏ワザ
「近所にバイクの月極駐車場が全然ない!」
そんな悩みを抱えているライダーは本当に多いです。
都市部ではバイク駐車場の数が限られており、
人気エリアでは空き待ち状態になっていることも。
ここでは、筆者が実際に探し回ってわかった見つけ方のコツと裏ワザを紹介します。
① 専用サイトやアプリを活用するのが最短ルート
いま最も効率的なのは、バイク専用の検索サイトを使うことです。
代表的なサービスは以下の通り👇
- バイクパーキングソリューションズ(BPS)
- バイクガレージ月極くん
- バイク置き場検索(日本二輪車普及安全協会)
- akippa(アキッパ) ※個人宅駐車場の貸出あり
これらのサイトでは「地域・料金・大型バイク可」などの条件で検索でき、
空き状況や写真も確認できます。
② 不動産屋さんに直接聞く
意外と見落としがちなのが、地元の不動産屋さんに「バイクOKの月極ありませんか?」と聞くのもおすすめです。
実は、ネットに掲載していない非公開駐車場を管理していることもあります。
以前、これで見つけた駐車場は月5,000円と格安。
「ネットで見なかったのに?」と思ったら、「近所の方にだけ紹介してる」とのことでした。
地元密着の店舗ほど、こうした“隠れ物件”を持っています。
③ コインパーキング併設のバイクスペースを活用
駅近や繁華街では、タイムズバイクやリパークバイクなどの
「時間貸しタイプのバイク駐車場」もあります。
日中のみ使うなら、月極よりもコスパがいい場合も。
通勤用など、平日だけ利用したい人 にも向いています。
④ 見つからないときは「シェア駐車場」もチェック
「akippa」や「特P(とくぴー)」のようなシェア駐車場では、個人宅の空きスペースを1日単位で借りられます。
月極が満杯でも、こうしたシェア駐車場なら空いている可能性があります。
一部は定期契約も可能なので、長期利用にも対応。
一時的にこういったサービスを使って、月極の空きが出るまでつなぐというのも一つの手でしょう。
⑤ 自宅にスペースがある人は「DIY駐輪場」を作るのもアリ
どうしても見つからないときは、自宅の敷地を活用する方法もあります。
ホームセンターで買える「バイクガレージテント」なら、設置費用2万円前後で簡易的な駐輪場を作れます。
これなら雨風を防げるだけでなく、防犯チェーンを通せば盗難対策にもなります。
駐車場探しは根気がいりますが、
「専用サイト+地元の不動産屋+シェア駐車場」の3つを組み合わせると、
見つかる確率はぐっと上がります。
路上駐車のリスクと罰則!
「ちょっとコンビニに寄るだけだから…」
「みんな停めてるから大丈夫でしょ?」
そんな軽い気持ちで路上にバイクを停めてしまう人は少なくありません。
しかし近年、都市部ではバイクの駐車違反取り締まりがかなり厳格化しています。
① バイクも「駐車監視員」の取り締まり対象
2006年以降、バイクも車と同じく放置車両確認標章(黄色いステッカー)を貼られる対象になっています。
監視員にステッカーを貼られると、後日「放置違反金」の納付書が届きます。
放置違反金の目安は以下の通り👇
| 車種 | 放置違反金の目安 |
|---|---|
| 原付・小型二輪 | 約6,000〜9,000円 |
| 普通自動二輪(中型・大型) | 約9,000〜12,000円 |
違反金に加えて、違反点数も1点加算されます。
② ステッカーを放置するとさらに面倒なことに…
ステッカーを貼られても「放置すればそのうち消えるだろう」と思うのはNGです。
支払わないまま放置すると、バイクの使用停止処分や車検拒否 に発展する場合もあります。
また、保険更新時に影響することもあるため、貼られたらすぐに処理・納付を行いましょう。
③ 路上駐車は「盗難のリスク」も高い
もう一つ見逃せないのが、防犯面のリスク。
実は、盗難バイクの約6割が路上駐車中に被害 に遭っているというデータもあります。
筆者の知人も「夜のコンビニ前に5分停めただけ」で盗難に遭い、結局戻ってこなかったという悲しい経験があります。
特にカギ付きディスクロックなどをしていない場合、プロの窃盗グループなら数十秒で持ち去ることも。
④ 短時間でも「指定駐輪スペース」へ停めよう
都市部では、自治体が運営する一時利用のバイク駐輪場が増えています。
たとえば東京都の場合、駅前や商業施設の近くに「自転車+バイク可」の駐輪スペースが設けられています。
1回100〜200円程度と安く、時間も柔軟。路上駐車のリスクを考えれば、かなり良心的な価格です。
⑤ 「停める場所がないから違法駐車」は通用しない
よく聞くのが「置き場がないんだから仕方ない」という言い訳。
しかし法律上、これは一切通用しません。
バイクも立派な“車両”として扱われるため、正しい場所に駐車する義務があります。
知らずに違反を繰り返すと、免許停止や罰金増額のリスクも。
「少しだけ」「一瞬だけ」という油断が、
違反金・盗難・罰則といった大きなリスクにつながります。
安全で気持ちよくバイクに乗るためにも、正しい場所に停める習慣を身につけましょう。
【まとめ】「停める場所がない」は解決できる。
都市部でのバイクの置き場問題は、ライダーにとって本当に頭の痛いテーマですよね。
「月極が高い」「空きがない」「短時間だけ停めたい」など、状況は人それぞれですが、
実は探し方と発想を少し変えるだけで解決できるケースが多いんです。
この記事で紹介したように、
- 屋外・屋内・シェアなど複数の駐車タイプを把握する
- akippaなどの個人貸しスペースや一時利用サービスを活用
- 職場・知人・バイク仲間と柔軟に交渉・シェアする
といった工夫を組み合わせれば、
「停める場所がない」という悩みはぐっと減ります。
そして何より大切なのは、「違法駐車で済ませないこと」。
短時間の路上駐車でも、違反金・点数・盗難のリスクが伴います。
正しい駐車場所を確保すれば、安心して愛車に乗れ、長く快適なバイクライフが送れます。
