まず、講習を受ける前に知っておくべき大事なことがあります。
それが、有効期限。
取消処分者講習の修了証の有効期限は1年間だけです。
この間に何かしらの免許(原付きでも可)を取れなければ、もう一度受けなければならなくなるのでご注意下さい。
もしも有効期限が切れそうになってしまったら、原付免許で良いので取ってしまいましょう!
原付免許の取り方も記事にしています。
受け付けを済ませ、講義室に入り、それでは2日間に渡る長い取消し処分者講習の体験談の始まり始まり〜
取消し処分者講習スタート〜
自動車学校に通ったのはもう20年以上前の事、教官は意地悪だったり授業は眠かったり、テストも多かったりで良い印象はありませんね。
3人の教官が講義室にやってきて、一番穏やかそうな人が教壇に立ちます。(ふっ、まずは軽いジャブだな。)
ゆったりした喋り口調の優しい感じで今日の大まかな流れなどを説明します。50分ほどの説明で最初の休憩になり、この後は適性検査です。
運転適性検査
休憩の間にタバコを一服。
適性検査は”73c”という種類の物でした。
後から聞いた説明では73というのは作られた年、つまり1973年に作られた運転適性検査で、(40年以上も前ですね。)運転に関する適性というのは昔からあまり変わらないという事ですね。
cというのはその中でも問題数の少ないものだそうです。
では運転適性検査の中身を覚えている範囲で書いてみたいと思います。。。
- 2つの円が重なっている図形から見本と同じ重なりの物を選ぶ。(重ね具合かなり微妙〜)
- “まめくり”と書かれた物を選ぶ(“まくめり”だったり”まくりめ”とかも書かれているのでそれらわ選んでは×)
- 計算問題は4桁の割り算やらもあってちょっと難しい
- 四角い図形に斜めの線を引く
- ひたすら三角マークを描く
- 図形の間違い探し(4つだったかな?の図形の中で違う物を選ぶ)
- 太郎君は300円持っていて100円使いました。花子さんは500円持っていて300円使いました。残りが多いのは?みたいな問題。
- 953264 874636 654862とかの数字の羅列の中から6が3つの物を選ぶ。
などなど。いわゆる脳トレ的な問題ですが、いずれの問題も半分ぐらいやったところで時間切れになります。
いかに早く、正確に、そして焦らずにできるか?運転に必要な認知・判断力を調べられてる感じでした。
でも、時間ギリギリで沢山答えたいがタメに適当な印を付けちゃったかな?焦るのも運転中はいけませんね。
適性検査なので予習をして良い成績を出したところで意味はありませんが、参考までにその内容でした。
適性検査の視力検査
休憩の後の視力検査は動体視力、夜間視力を機械で測定。
普通の視力検査とはだいぶ違います。
あわわ、全然見えませ〜ん…
評価は最低の1…でもこの講習の成績は免許を取るには関係無いもんね〜。
今回の受講者の皆さんも評価は1か2で教官ですら3でしたよ。機械が壊れてたのかしら?
で、取消し処分者講習1日目の午前は終了〜。
かなり厳しい講習かな?と思っていましたが、教官たちもこの視力検査の結果には首をかしげたり、ずいぶんと穏やかな雰囲気のまま、午後に続きます…
取消処分者講習の午後の部
尾久自動車学校での取消処分者講習、午後は実習もある予定です。
昼食として1時間の休憩。駅前で孤独のグルメのゴローさんのごとく、俺の腹は何腹だ?初めての街でゴローさんごっこをしますが時間も限られているので
昼食はこちらの店で。はい、つまらん店ですいません。初めて見る”クイック・ガスト”。定食と丼があって松屋のようなガストです。早い、安い、うまい?は、あんまり気にせず、380円の竜田揚げ丼をたいらげました。
そして午後は教習所でもよく見るお約束のビデオ鑑賞タイムから。悲惨な交通事故の事例とか、車というのは危険な乗り物にもなりうるという事をしっかりと認識するための内容。
そういった内容のビデオですが、うぅ、昼食後のこれは睡魔が…バレないように少々うとうと…内緒でうとうと…車の運転の危険を認識しておく事はとても大切な事なので寝ないようにしましょうね。居眠りは流石にバレたら怒られるでしょう。
教官にバレることなく軽いお昼寝?してしまったビデオ鑑賞後はいよいよ実車に乗っての実習です。
実際に教習車に乗って運転して、教官による運転のチェック。
仮免の技能試験を控えてる身としては数少ない実車に乗って運転できるチャンスですね。
技能試験に向けて実践的な内容
内容は実際にコースを走り、S字、クランク、踏み切り、坂道、と、まるで仮免の予行演習のように走りつつ、ダメなところはその都度、指摘を受けながら、1つ1つ丁寧にやらせてもらえました!
3人1組で1人あたり15分ほど走り、一旦降りてコース内にある小部屋に入り、目視や交差点の曲がり方から府中試験場のコース内の看板の見方まで、府中での仮免試験の重点ポイントを非常に丁寧に説明してくれました。
ちなみに3人の中で府中で直接受験をしようと思っているのは僕だけでした。
他の方はすでに教習所を卒業している方と、間も無く教習所での仮免試験という方でした。
免許を取り直すため、1発試験に挑戦する人は少ないのかもしれません。
でもこの辺りから感じてきたのですが、この取消処分者講習、免許の再取得に向けて非常に内容の濃い講習ではないでしょうか?
試験ポイントの説明の後は再び乗車。おかげさまで先ほどよりかなりスムーズに走れます。しかし説明を受けただけでこなせる訳もないので「これだと減点されちゃうよ」と、再びその都度言ってもらいます。
全く厳しい口調で言われることもなく、運転のコツなんかも丁寧にわかりやすく教えてくれるので本当に参考になり、2週目はさらにスムーズ!これはかなり運転に自信が持てるようになりましたよ。
ドライブシミュレーターで危険予測
1日目の最後はドライブシュミレーターを使っての危険予測。
体感ゲームのような物で、右折時に対向車線を直進してくるバイクが車の影から出てきたり、左折時にしっかり左に寄せないとバイクが左側を通過してきたりといった危険が再現されているのを体感します。
ん〜、こちらは一応やらなきゃいけないモノ程度な感じですね。
操作感はイマイチ、CG画面の動きは滑らかなんですが、少々船酔いしそうになります。気持ち悪くなったら言いましょう。
最後に明日の集合時間と講習内容、注意事項を聞いて終了、お疲れ様でした。
厳しい部分にはご注意を。
穏やかで親切丁寧に進んでいる取り消し処分者講習ですが、ちゃんと厳しいぶぶんもあります。特に免許が取消されたにもかかわらず、態度の悪い受講者には、厳しい対応が待っています。
講習中の決まりについて
講習中には以下のような行動は禁止とされています。
- 私語: 他の受講者の迷惑となるため、私語は一切許されません。
- 携帯での通話: 当たり前ですが講習の進行を妨げるため、携帯電話の使用は完全に禁止されています。
- メールや私用: 上と同じですね、当たり前ですが講習中のメールや私用での退室はやめましょう。
時間は厳守の講習スケジュール
講習スケジュールは時間厳守です。全てのセッションが予定通りに進行しますので、講習開始時には必ず着席していなければなりません。もし開始時に着席していなかった場合?講習を最初からやり直す必要があります。これは非常に厳しい規則ですが、免許を再取得するためには守らなければならないルールです。
講習が始まる前には、中には「退屈だな」とかったるい態度の受講者もいます。取り消し処分を受けたというのに反省のない態度ですね。こういった態度の受講者は教官からの厳しい注意やコメントを受けることで、一気に緊張感が高まり、真剣な雰囲気になる事でしょう。
基本的には受講者は真剣に講習に取り組むことが求められます。再び運転免許を取得するためには、真剣な態度で臨むことは大切なことです。
1日目を終えての感想として、この取消処分者講習、是非!仮免技能試験の前に受けておく事をオススメします!丁寧な指導で、技能試験に大変参考になりますよ〜。